アイト・ベン・ハッドゥへ個人で簡単に行く方法

世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥは、映画アラビアのロレンスやハムナプトラのロケ地でもあり、壮大で美しいカスバで知られた有名な観光地です。

ただし、外国人旅行者がよく利用するCTMバスやSupuratoursバスの停車地ワルザザードから約30km離れた立地で、かつ公共の交通機関を利用する場合には乗り継ぎが必要なため、

・個人で行くための交通手段はどうしたらいい！？

・ワルザザード泊するとトドラ渓谷滞在の時間がない！？

と、迷ってしまう方が多い場所でもあります。

ところが、実は個人でも短時間で簡単に行け、マラケシュ出発当日中にティネリールやトドラ泊、または夜行バスを使って効率よく移動する方法があります。

①ワルザザードからアイトベンハッドゥまでタクシーをチャーターし、トドラ渓谷泊。

②マラケシュまたはワルザザードから民営バスと相乗りタクシーで移動し、ワルザザード泊またはティネリール中心部泊

③ティネリールからトドラ渓谷までタクシーチャーターし、トドラ渓谷泊。

④夜行バスでワルザザードへ移動し、午前中アイトベンハッドゥ観光し、トドラ渓谷泊またはメルズーガ泊。

どの移動手段にするかは、予算と時間に応じて色々選択出来るので、ここではお勧めの行き方をいくつかご案内します。

1、短時間・簡単で安全。一部の区間だけタクシーをチャーター
2、チャーターせずに時間を短縮
3、旅程に余裕があり、とにかく安く移動

1、短時間・簡単で安全。一部の区間だけタクシーをチャーター

旅程が限られていて、でも個人で世界遺産を訪ねたい人や安全を優先したい人にお勧めで写真: Supuratoursバス到着場所より徒歩数分の民営バスターミナル前にタクシー乗り場があるので、実は乗り継ぎ便利。

マラケシュからの行き方

朝8:00前後発のSupuratoursバスでワルザザードにお昼の12時到着。民営バスターミナル前の長距離タクシー乗り場まで徒歩約3分で移動。

ワルザザードからアイト・ベン・ハッドゥまでの区間のみ長距離タクシー(grand taxi)をチャーター。(所要約2時間)

チャーターは、値段交渉要ですが料金の目安は往復約2時間で1台300dhです。チャーターしたい区間と料金をアルファベッドと数字で紙に書いて見せれば英語を話さない運転手でもコミュニケーション可能です。シーズンオフなど閑散期だと運転手によっては200dhで交渉可能な場合もあります。

最短で14:00から夕方にワルザザード戻り。

ワルザザード泊又は14:30発17:30着のティネリール行き民営バス又は相乗りタクシーでトドラ渓谷のあるティネリールへ移動し、トドラ泊。

※ワルザザードからティネリールまでの民営バスは40dh(値段を聞くと相場を知らないと思われて外国人価格になるので聞かずに40dhを用意し、お釣り無しで見せるといいです。)、荷物代5dh。

尚、相乗りタクシーは一人60dhで民営バスとさほど金額に差が無い事(繁忙期や外国人旅行者の場合、民営バスチケット代を50dhと言われる事もあります)、タクシーは7人集まるまで30分程待つ必要がありますが、乗車時間は2時間半でバスより30分から60分早く到着します。14:30発のバスが出発する前に民営バスターミナル前のタクシー乗り場をチェックするといいです。既に5人揃っていればタクシーの方が早く到着する可能性があります。

もし、誰も待っていない場合は待ち時間が長くなる可能性があるためバス利用がいいです。

メリット1: 乗継無しで簡単

・乗り継ぎの待ち時間がなく、荷物が多くても短時間で簡単移動可。

・ワルザザード泊せずに当日中にティネリールへ移動し、トドラ渓谷で1泊して、翌日夕方のバスでメルズーガの砂漠の村まで移動可。

※個人でワルザザードから民営バスと相乗りタクシーで乗り継ぐ場合は、大きな荷物を持ったままでの乗り継ぎの移動が面倒。また、お昼休みのシエスタタイム(13:30前後から15:30頃まで運休)にぶつかり次のタクシーやバス乗車まで2時間待ちという事もありますが、チャーターなら14:00にはワルザザードに戻れます。

※また、シエスタタイム終了後にようやく相乗りタクシーが運行再開し、その後バスに乗り継ぐとワルザザードに戻れるのは夕方18時前後になるので、最低ワルザザード泊が必要になります。

メリット2 大きい鞄を持って歩かないので目立たない

・世界遺産のある観光地は大きな鞄を持った日本人旅行者は現地の自称ガイドのターゲットになり易く、勝手にタクシーの乗車案内を含めてガイドされ高額なガイド料を請求されたりとトラブルにも巻き込まれやすいです。

※公共のタクシー運転手は値段交渉さえ事前にしっかりしていれば余分なガイド料や追加料金を請求しないのでストレスなく移動出来ます。

メリット3 ワルザザードのホテルは平均より割高

意外と見落としがちなのが、ワルザザードのホテルはマラケッシュのような長期滞在者向けのエコノミーな料金体系のところはほとんどなく、トイレとシャワー無しでも最低1泊は素泊まりで一名100dh、軽食屋も少ないので夕食と朝食と宿泊代で軽く200dhはかかってしまいます。アイトベンハッドゥまでの相乗りタクシーと民営バス乗り継ぎした往復約30dhで250dh前後になります。

ティネリールやトドラ渓谷にはエコノミーな料金体系の宿が沢山。

・旅行会社等のプライベートツアーに参加すると1日のチャーター代は2000dhが相場。気軽に個人で自称ガイドに絡まれずに観光を静かに楽しみたい人は、ワルザザード泊に少し加算したコストで次の都市に移動できるので効率よく周れ、結果としてお得です。

2、チャーターせずに時間を短縮

アイト・ベン・ハッドゥ行きタクシーをチャーターする前に他の乗客が来るまで少し待つ。一人で利用せずに二人でシェア出来るだけで既に半額。6人揃えば、民営バスとタクシーを乗り継ぐ料金より一人追加30dh程度ですむ。有名な観光地なので、他の外国人旅行者が来るまで30分程待ってみるのもあり。来なければチャーター。

3、旅程に余裕があり、とにかく安く移動

1)ワルザザード泊またはティネリール中心部泊

①マラケシュよりバSupuratoursバスでお昼12時着、民営バスで分岐点Oued Malehまで約30分

②または、Supuratoursや国営CTMは分岐点で途中下車してくれないのでマラケシュ始発から民営バスでワルザザード手前の分岐点で下車。乗り継ぎの手間が省けます。

★お得情報

・マラケシュの民営バスターミナルは、ジャマエルフナ広場から徒歩30分。メーターを使わないプチタクシーで50dh等と請求されるストレス無し。

・夜行バスで移動する前にジャマエルフナ広場を観光したい場合、民営バスターミナル内は有料の荷物預かり所があるので大きい荷物を預けて市営バスでジャマエルフナ広場の夜の屋台の雰囲気のみ観光する事も出来ます。

※マラケシュの民営バスターミナルは、旧市街メディナの北側ドュカラ門前より出発。チケットは乗る直前でも空席があるので事前にチケットを買う手間も省けて便利。マラケシュからワルザザードまでは70dh。国営CTMバスは90dhです。

ジャマエルフナ広場から新市街の国営CTMバスやSupuratoursバスターミナルまで前日にチケットを買いに行くのタクシー代や市営バス代が余分にかからないのでお得なのです。※タクシーはメーターで約25dh程度ですが、メーターで乗れる確立が低いので片道50dhかかる事も。

分岐点より相乗りタクシーで約9km、人数が集まり待ち時間が無ければ15分前後でアイトベンハッドゥ到着

シェエスタ中はタクシーが運行していないため、15時半前後よりタクシー分岐点まで移動

①民営バス又は相乗りタクシーでワルザザード市内へ夕方17:30前後着。ワルザザード泊またはティネリールへ移動。

②またはティネリール直通の民営バスに乗れればワルザザードで乗り継ぎせずに一気に移動でティネリール泊。

相乗りタクシー又はティネリール行きのバス(最終Supuratours バス19:30発ティネリール22:30着)で移動し、ティネリール泊。

⭐️注意トドラ渓谷行きの相乗りタクシーの最終は19:30頃まで(冬季は18:30頃まで)。なので、トドラ泊したい方はワルザザード出発は遅くとも16時頃(冬季は15:00頃)までのバスで移動要。相乗りタクシーで16時に出発出来れば、ぎりぎりトドラ泊も可能。間に合わない場合には、ティネリール中心部泊で、翌朝トドラ観光が出来ます。