【アラビア語の留学 】安く学びたい人には治安のいいモロッコがお勧め

アラビア語
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アラビア語を勉強していると

●アラビア語留学

●アラビア語圏への旅行

などが気になってくるかと思います。

 

現在、日本人のアラビア語学習者で人気のある国には

エジプト、カタール、クウェート、ドバイ、モロッコ、ヨルダン

などありますが、大学で学校を紹介してくれたり、交換留学

募集があったり、中東諸国や北アフリカに旅行したことが

ない場合は違いがなかなか分からず、判断が難しいかと

思います。

 

そこで、国別の学習メリットとお勧めの国をここで

書いていきたいと思います。

 

アラビア語にはフスハーとその国独自の方言がある

フスハーは日常会話では通じない

基本的な会話を覚え、いざ現地のホテルや知り合った人などで

早速使ってみると、まず、笑われてしまいます。

 

え?発音がおかしいのか。それとも文法がおかしかったかと

私達学習者はいろいろ考えてしまいますが、その理由は

アラビア語圏では、TVのニュースや子供向けアニメ、新聞などの

メディア、契約書などの公式文書は、私たちが日本で勉強している

アラビア語フスハーですが、日常生活はヨルダン方言、エジプト方言、

モロッコ方言などアラビア語を鈍らせた方言を使うため、まるで「〇〇

候う」と外国人が歌舞伎言葉を言っているようで笑われてしまうのです。

分かりやすくいえば、成田空港で土産屋の着物を着て歩いている

外国人みたいな感じでしょうか。

留学先では、アラビア語学習以外に方言も学習しないと生活出来ない

せっかく学んだアラビア語がどれだけ現地で使えるか腕試しと思って

期待を膨らませても、アラビア語フスハーだけでは日常生活は

かなり難しいです。

 

アラビア語はアラビア語圏でも難解な古典語

幼稚園からアラビア語を学習しますが、文法的にも難しく小学校を

卒業していない人は、そもそもアラビア語フスハーは聞き取れない、

読めない、そして話せないということです。

特にモロッコでは、年配の人で学校に通った事がない人もいるので

タクシーでアラビア語住所を見せても読めず、行き先が伝わらない

という事も普通にあります。

 

●一部のベルベル人はベルベル語の会話しか出来ない

モロッコにもベルベル人が沢山住んでますが、田舎の方に行くと

家族との会話はベルベル語だけで、アラビア語を一切勉強したことが

なく、モロッコ語も話せないという人によく出会います。

 

アラビア語圏に住んでいるのに信じられない!?と思う人も

いるかもしれませんが、例えば、

田舎の商店で買い物しようとして、アラビア語で石鹸が

欲しいと伝えても、そもそもアラビア語を勉強した事がないので、

まず、通じないです。

 

●アラビア語は一般庶民にはインテリくさい古典語

アラビア語は専門的に勉強しないと習得出来ない言語です。

家庭の事情で小学校に通えなかったり、学校を中退した人にとっては、

フスハーを知っているという事は経済的にも豊かなインテリの

象徴でもあります。

一般庶民では尊敬されるというよりも高学歴なのを見せつけて

気取っているという印象を持たれるので、理解出来てもアラビア語で

返事をしないという人も結構おり、方言が日常では必須です。

フスハーに近い方言の国またはその他の国のメリット

中東諸国の方言がフスハーに近い傾向があり学習負担が少ない

フスハーにより近い方言で話す国はヨルダンとも言われていますが、

北アフリカのエジプトやチュニジア、モロッコなどと比較すると

中東諸国の国がよりフスハーに近い方言で会話しています。

 

反対にモロッコになるとフランス語、ポルトガル語、スペイン語の

影響を大きく受けた方言につき、フスハーから一番かけ離れた言葉で

会話します。

例えば、可愛い女の子がいたら、

「ズイナ」

イケメンがいたら、

「ズイン」

とかなりなまってます。

 

電話で最初に挨拶する時は、アラビア語で

電話の最後の切り方は、フランス語で

「a tu tard(また会いましょう)」と

ミックスして使います。

 

方言を新たに勉強する手間を省きたい人には、出来ればフスハーに近い

言語で会話する中東諸国がいいです。

治安

長期間の学習を考えている人には、奨学金で学習出来る学校が

もちろんいいですが、長期間の人ほど中東情勢や治安など十分考慮する

必要があります。

 

●クウェート

政府の奨学金で学習出来る国で知られていますが、

1年で5名のみ。将来、通訳や翻訳家を目指す人に特に

お勧め。

●エジプト

政府の奨学金があるが、ここ数年治安が良くないので

旅行や留学には向かない

●ヨルダン

奨学金あり。但し、シリア情勢などの影響があり、テロなどの

リスクがある

●モロッコ

奨学金有りの学校がある。

中東諸国から物理的に離れていることもあり、

中東情勢に影響されず比較的治安がいい

2020年度 モロッコの治安
モロッコの治安は海外旅行で注意すべき基本事項をしっかり守っていれば女性一人での個人旅行も安全に楽しめます。

 

 

宗教色が強いか

アメリカやヨーロッパに旅行で行っても、観光地の教会を見る以外は

通常宗教を意識する事はありませんが、アラビア語圏の場合は、

日常生活に宗教が浸透しているので、宗教色が強い国には

合わない人もいるので注意が必要です。

 

●中東諸国

イスラム教が厳格で宗教色がかなり強い傾向がある

イスラム法を含め、イスラム教に興味がある人、

将来アラビア語でビジネスをしたい人に特にお勧め

 

●モロッコ

国民の大半はイスラム教徒ですが、ヨーロッパ諸国の影響を強く受け、

親戚がヨーロッパに住む人も年々増えているので宗教色はイスラム圏の

中では1番強くない国。

 

アラビア語は勉強したいけど、イスラム教には興味があまりない人、

女性の場合、男性優位社会の中東諸国より女性が自由に勉強し易い環境、

ファッションを含めてヨーロッパ人に近い自由を優先する人にお勧め

治安が良く、手軽に安く勉強したい人にはモロッコがお勧め

最初はアラビア語の学習に意欲があっても、余りにも日本との生活環境が

異なる国だとストレスもたまります。

アラビア語を勉強したいけど、

・手続きも面倒でなく、

・宗教色が強くなく自由な雰囲気で

・安く勉強したい

・自然が大好き

・観光も楽しみたい

という人にはモロッコがお勧めです。

観光地として世界遺産が9箇所ある

モロッコは砂漠のイメージしかない人もいるかと思いますが、

有名な古都フェズやマラケシュ以外にローマ時代の遺跡など9箇所の

世界遺産があります。

観光だけでなく、歴史好きの人にも特に奥が深い国です。

勉強のついでに観光出来る見所が沢山あるのも魅力です。

砂漠、海、山の全てがあるので自然を楽しめ長期滞在も飽きない

・アルジェリア国境まで見晴らせる果てしなく続く壮大な砂漠で

    満天の星空ツアー参加

・アトラス山脈は4000m級の高い山で、登山やトレッキング

・大西洋沿いでサーフィンやマリンスポーツ

 

日本人を含め外国人旅行者が多いのでオープンな雰囲気

外国人旅行者が多い以外にフランス人を始め外国人が住んでおり、

日本人旅行者が生活しやすい環境

●フランス系のスーパーカルフールや大型スーパーが最近増えたので

外国人が必要な食品や生活雑貨が簡単に買える

●ヨーロッパ人旅行者が多いので、ファッションも比較的自由

●レストランも外国人旅行者向けのお店が沢山ある

●大都市の高級住宅街を除き、物価が安い

●公共の交通機関も電車や国営バスならネット予約が可能

●宗教に厳格な人もいるが、大半の人は外国人に対して

宗教や宗教上の慣習を強要しない緩さがある

●観光ビザが三カ月間あるので、旅行で下見してから語学学校を

選択する時間も可能

●モロッコ人は素朴で人懐っこいので親しみ易い

まとめ

どのアラビア語圏に旅行または留学するか迷う人が多いかと思いますが、

ビジネスでアラビア語を駆使したいという人は中東諸国の国で、

短期間で楽しく自由な雰囲気で安く安全に学習出来るモロッコが

お勧めです。

 

尚、コロナ後の入国条件に以下が追加されたので、現時点では

90日間滞在後にスペインに1日だけ出国し、翌日再度モロッコに

入国という事が簡単に出来ない状況です。

海外で再度PCR検査を受けないと再入国が出来ない事、長期間の

留学の場合には留学ビザ手続きが必要などの確認が必須です。

●ビザ免除国に旅行者またはビジネス渡航者

●PCRと抗体検査の陰性証明書

●ホテル予約確認書

 

 

【2020年9月21日更新】

また、9月21日にタンジェの学校でクラスターが発生しました。

9月7日からの新学期では、現在カサブランカ以外は対面式と

電話対応のクラスで学習出来ますが、今後対面式は難しくなる

可能性がでてきました。(3月月のロックダウンで学校は

夏休みまでオンラインのみとなっておりました。

 

旅行だけではなく、留学する場合は、入学時期に応じて、対面式なのか

オンラインのみか、随時モロッコの感染者状況と学校の授業形式に特に

注意する必要があります

 

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