2020年3月19日にモロッコは国境を閉鎖しましたが、7月15日より
観光を除き、空路及び海路から条件付きでモロッコ人及びその家族、
モロッコ在住の外国人が出入国することが例外的に可能となりました。
★10月更新情報
10月10日よりモロッコの入国条件が緩和されました。
空路の場合、出発時刻前72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明明書が 必要です。(これまでの抗体検査は不要)
現在、48時間前から72時間以内の証明など、入国条件が頻繁に変更し、
前日より新条件に変わるため、随時大使館のホームページで条件を
確認なさることをお勧めします。
いつまでこの条件付での再出入国が継続するのか未定ですが、これまでの
モロッコ入国時の48時間前までの検査結果証明書の提出は、ヨーロッパや
アメリカなど直行便でかつ移動時間が少ない国からであれば可能です。
でも、日本からは直行便もなく、東京または大阪パリ間の移動時間だけでも
既に半日は要してしまい、乗継時のチェックインカウンターに提示する
必要がある場合、出国時の搭乗48時間前ではないためかなりハードルが
高い条件です。
乗り継ぎ後の飛行機が日本出発時と同一会社の場合は、日本出発時の
チェックインカウンターで陰性証明書を提示という傾向がありますが、
別の航空会社を利用する場合や乗り継ぎ時間が長く、いったん
乗り継ぎ国で入国し直す場合は乗り継ぎ国で証明書を提示する
ためどちらでも有効な時間で検査をされるのが安心です。
日本から48時間前の検査結果証明書を提示することは物理的に可能か

はい、私は子供と一緒にこのハードな条件をクリアし、無事モロッコに再入国できました。

そういえば、以前の映画で俳優エディーマーフィー出世作「48時間」というのがあったね。刑事が囚人を仮釈放させて手を組んで犯人を探し出すのに48時間という時間制限があったね。

ほんと!当時、映画を楽しく見た時は、まさか将来の自分も48時間のタイムリミットで苦労するとは想像もつかなかった。。。まあ、どうしても検査結果が間に合わない場合は、パリで検査するという奥の手も考えて、パリのPCR検査機関も一応調べておいたよ。でも、空港で感染してしまったら本末転倒で、正直はらはらしたね。
最初に海外渡航者向けのPCR検査機関を調べてみたら、検査結果が
出るのに最短48時間以上という情報があったので、絶対無理かもと
思いなが更に調べてみるとどうやら一部の検査機関で中国や韓国の
入国条件48時間以内の検査結果に対応すべく即日または翌日
検査結果を発行対応している記事を発見。
・即日検査結果、証明書発行が数件
・一部検査翌日に検査結果、証明書発行
・大半は検査後の48時間後に証明書発行

例外的なモロッコ出入国の条件とは?※2020年8月末時点
●モロッコ出国時
・PCR検査を含めて条件は無し
・モロッコ人男性と結婚し、日本人の母親と子供のみ出国する
場合には、モロッコ人父親の出国許可証要
●モロッコ再入国時
①モロッコ在住の外国人の場合、滞在許可証「carte de sejour」が
有効であること。
海外に住むモロッコ入と結婚した外国人は、結婚証明書と
モロッコの滞在住所を確認出来る書類が必要
②搭乗日の48時間前までのPCR検査の英語または仏語の陰性証明書
(鼻咽頭ぬぐい液式のみ、唾液式は不可)
③搭乗日の48時間前までの抗体検査の英語または仏語の陰性証明書
(IgGが陽性でも、IgMが陰性の場合は搭乗可能)
※11歳未満の小児は検査は不要
詳細は、大使館のホームページに案内があります。また、2020年8月末
時点での条件につき、今後は変更する可能性もあるため、随時大使館の
情報で最新条件等の確認要です。
日本から48時間前PCRのモロッコ入国条件をクリアする方法
①PCR検査の英文証明書が即日又は翌日に発行可能なPCR
検査機関に事前予約
※抗体検査は証明書発行まで検査時から1時間で完了する
機関が多いので、PCR検査機関をまず渡航スケジュールに合わせて
予約出来るかがポイントです。
②PCR検査は唾液式ではなく、鼻咽頭ぬぐい液式の検査の
機関を選択。
③ 日本からはパリまでの直行便のフライトがお勧め。ドバイや
イスタンブール乗継も出来ますが、飛行機の遅延などを考え代替便
の多いパリ乗継をお勧めします。パリまで乗継便で移動すると時間を
ロスするのでパリまでの直行便に限ります。
④パリからモロッコまでの乗継時間は最低4時間のフライトを
予約すべし
別の航空会社に乗り継ぐ場合、フランスへの入国手続きと
荷物の受け取りで時間をかなり要するので乗継時間は5時間は
みておきたい。
ちなみに私の場合、混雑していた時期ということもあり、
パリの乗継チェックインカウンターは長蛇の列で2時間待ちました。
パリ16時半着のフライトで、モロッコ行きの便を19時発にするか、
21時発にするか悩みましたが、21時発でなければフライト1時間前には
チェックイン手続きが閉まってしまうので間に合わなかったでしょう。
⑤検査証明書に書式の指定はありませんでしたが、
・PCR検査には鼻咽頭ぬぐい液式のswabを必ず記載してもらう
・抗体検査は、IgGとIgMの其々に陰性の有無が表示され、
IgMが陽性でないこと
・検査日と検査結果証明書の日付を受領の際に確認
1日前の日付になっていた場合、即日検査結果を得た場合を除き、
48時間オーバーになってしまいます。
・パスポート番号、名前、生年月日の日付も再確認要

48時間前のハードルをクリアする検査とフライトスケジュール
●1日目 PCR検査
●2日目 PCR検査結果受領
抗体検査と結果受領
※深夜便があれば、2日目のフライトがベスト。
●3日目 日本 午前10:30発パリ16時半着、
乗継時に検査証明書を含めた入国条件を確認し、
21時パリ発モロッコ深夜着
★モロッコ入国審査では新コロナに過去感染したか、
感染者に接触したかなどの申告書の提出が必要でした。
PCRや抗体検査の証明書の再提示はここでは不要でした。
まだまだ一般の旅行者向けに国境が再開しておりませんが、
この例外的な条件でモロッコ入国手続きがスムーズになることを
願います。