モロッコのお土産屋の商品には値札がない!!

買い物・土産
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モロッコ旅行の楽しみの一つはモロッコ雑貨の買い物という人が多いいが、まず、商品の大半には値札がないためまず値段を聞くところから始めなければいけない。

買うには、相場の3倍の外国人価格から値段交渉要!

外国人旅行者は相場を知らないだろうという前提で、まず相場の3倍以上の外国人向けの高い価格を伝えられるのが現実だ。

例えば、小さなカーペットを手に取り、値段を聞くと地元の人には400dhで売っている商品でも、外国人が値段を聞いた場合には、1500dhと言われてしまうのだ。

その高い金額で買いたくない場合には、店主と値段交渉して希望の購入価格まで下げていく必要がある。

特に有名な観光地マラケシュやフェズのスーク(市場)のメイン通りのお土産屋は短期旅行者が多く、常に相場以上の高い金額で売れるので実はせいぜい相場の2倍くらいまでしか売ってくれないのが現状だ。

そして、一部のお店では観光地にありがちな客引きが見られるが、モロッコのプロの土産屋の場合には、接客態度がとても洗練されていて会話がとても上手だ。
何となくお土産の商品を見て、何気ない会話をしているうちに気づいたら旅の最後に買ってもいいかなと思っていた大きなカーペットを旅の初日で買ってしまったりという展開になるのだ。
面白いのは、買わされたと思わせず、このお店のおかげでいい商品が買えたという思いで店を出させるのである。

値段を数回聞くと、その場で買わないといけない暗黙のルールがある!?

そして、多少興味があれば値段がいくらか聞いてみたくなるが、これはいくらするのか?と商品の値段を何度も聞いてしまった場合には、地元モロッコ人でもそのお店で購入しないとお店に失礼という暗黙のルールが結構ある。
当時、その常識を知らずにハッとした経験がある。

モロッコの土産屋での失敗談

モロッコに来て間もない頃、マラケシュの旧市街メディナの中を歩いていた時のことだ。モロッコらしい伝統的なランプが目に留まり、見ているとスタッフが声をかけてきた。
数件隣にもっと沢山の種類のランプがあるから案内するよ!と。もちろん、期待させないように、私は「今日はランプを買わないよ。ただ見ているだけだから。」と伝えると、「見るだけで、買わなくても大丈夫!」との返事。
気に入ったランプがあれば、モロッコで借りた新しいアパートに飾ってみたいなという気持ちもあり、それなら少しだけ見てみようとそのスタッフの後について行った。
すると、今まで見なかったような一点物の素敵なランプが天井から沢山吊り下げられいるではないか。値段が合えば、買ってみようかなという気持ちになり、まず、「これはいくら?」と聞いてみた。そして、その少し隣にも素敵なランプがあり値段を聞いた。割と高いから、即決は無理と思っていると、まだまだ奥に素敵なランプが並んでいる。こっちはいくら?とすっかりランプに魅せられているうちに店の奥の方まで入ってしまっていた。
お店の人には、じゃあ、どれを買うの?と聞かれる。どれも素敵だけど、やっぱり値段が高いから買うのはちょっと見合わせようと思い、考える時間が必要だからまた別の機会にね、ショコラン(アラビア語でありがとう)と言った途端に、旧に店主の顔から笑顔がなくなり、「こんなに僕は時間を費やしたのに、何も買わないで帰るのか!!」と。
空気が重くなり、お店の奥に入ってしまったから、サラッと出るにも出れない状況だ。
結局、時間を費やしてしまったのは申し訳ないが、値段が予算よりも高いから即決で買えないと伝え、結構気に入った商品だったのとランプを二つ買うならと値段を少し下げてもらえたので、二つ買って何とか平和にお店を出ることが出来たが正直こわかったことをいまだに思い出す。
後から知ったが、三回以上いろいろ値段を聞いてしまった場合には、買う前提で値段を聞くというモロッコの暗黙の常識があるということだ。
じゃあ、値札もないし、地元の人はどうやって値段交渉するのかというと、普段から知人との間でいくらで買ったという会話が多く、どこのお店がいいかなどリサーチし、ある程度の値段の相場もおさえ、買う前提でお店を訪ね、価格交渉をして、そのお店で買うのだ。
日本人的には数件訪ねて、値段を聞いてから購入の有無を決めたいと思うが、モロッコ的には色んなお店に行って比較するのは失礼になってしまう。
しかし、常連客になるとリピーター価格にしてくれ、お客をとにかく大切にしてくれるメリットもあるが。

地元モロッコ人価格で買う方法

興味があるけどいくらかな?と店員に値段を聞くと、まず日本人なら相場の3倍の価格を提示される。えっ!?高い!! もう少し安くならないかと何度か交渉して、最終的には特別この金額で売ってあげると言われて買った価格の大半は、現地モロッコ人が買う値段のまず倍料金と思った方がいい。
例えば、信頼出来るモロッコ人の友人にお店に一人で入ってもらい、値段を聞いてもらう。
少し時間をあけて、日本人旅行者が一人でお店に入り値段を聞くと、先程モロッコ人が聞いた金額の2倍又は3倍も高くなる。
しかし、外国人でも地元価格に近い値段で買う方法はある。
 

お土産は裏地のお店又は小さい町で買うのがお勧め

余程常連で買わない限り、10年以上長期で住んで、多少のモロッコ語を駆使して値段を聞いて、スカーフをし、民族衣装を着てすっかり現地人っぽくしても顔が日本人なら残念ながらこの外国人価格は避けられない。
どうしたら相場に近い価格で買えるかということだが、
値段交渉が大好き、値段が少しずつ下がる過程が楽しい!?という人以外は、規模の小さな都市や路地の少し裏手のお店であれば、外国人価格はせいぜい相場の2倍からスタート、もしくはほぼ現地価格で買えるのである。
値段交渉に慣れない人は、
①10日間の日程で1日余裕があれば、大西洋沿いで世界遺産に登録されているエッサウィラ、またはカサブランカのハッブス街での買い物をお勧めする。
②1店舗で値段を聞く回数は三回以内程度にし、3店舗で同じ商品の値段を聞くと相場が見えてくる。
 カサブランカにあるハッブス街(Habbous)
カサブランカ空港行きの列車の出発地でもあるカサボヤージャー駅より徒歩15分、またはプチタクシーでハッブスhabbousと言えば3分で到着。
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🌟徒歩30分で十分チェック出来る規模
そして、お勧めの理由は、
・割と商品の大半に値札が付いている。
・マラケシュやフェズは必ず短期旅行者も来るので相場が分からず高い値段で売れるが、その他の町は観光客がそこまで沢山来ないため、高く買ってもらうことよりも、今日、早く売り切り在庫を減らして現金を得たいというお店が多いので、特別価格にしてくれることも。
・ハッブス街やエッサウィラの旧市街メディナは規模が小さく、迷路も少なく、徒歩30分くらいあれば値段と商品を比較するために土産屋を一通りチェックできる。
・客引きが少なく、強引に接客されないので安心して買い物を楽しめる。
・ハッブス街は、カサブランカの鉄道駅カサボヤージャーから徒歩15分で行けるが、地元モロッコ人が主に買いに来るので外国人価格ではなく、現地人価格が相場なのが何より有難い。
大きい町で長々と高い値段から値段交渉している間に時間を費やしてしまい、せっかくの観光時間をロスしてしまう。
値段交渉でエネルギーも消耗してしまうので、値段交渉が大好きという人以外に是非お勧めしたい。
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