モロッコのイメージは砂漠の夕陽、ジャマエルフナ広場の大道芸、モロッコ雑貨と言われていますが、実は地元の人で賑わうモロッコの料理もモロッコが忘れられない程に美味しく魅力の一つです。
そして、モロッコの料理といえば、まず、やっぱりモロッコに着いたらタジンやクスクス、マラケシュのジャマエルフナ広場の屋台でしょ、という人に是非おすすめしたいのはモロッコのシーフード料理です。
ミックス シーフードの揚げ物
イカ、海老、魚を小麦粉と塩だけでサクッと揚げ、すりおろしのトマトと香草とビネガー酢のソースにつけて食べるのがモロッコ風。鮮度がいいのでシンプルな味付けで抜群の味わい。
モロッコ料理はタジンとクスクスだけではない。モロッコスパイスで味付けしたシーフード料理は格別。
タジン鍋が日本のスーパーで買えるほど、モロッコ料理といえばタジンとクスクスが有名で、確かに地元の人で賑わうタジンやクスクスは美味しく、リピーターになる要因の一つでもありますが、さすがに数日タジンが続くと飽きてしまう人も結構います。
でも、意外と知られていないのに毎日食べたくなるほど新鮮で美味しい料理は、実は港のある都市の裏通りにある新鮮な魚介類の炭火焼や揚げ物です。
それもシェフのいる高級シーフードレストランでなく、地元の人で賑わうお店でも安くて、鮮度が良く、モロッコのスパイスで味付けがスパイシーでとても美味しいのです。
シーフードは食べないという人以外は、シーフードを食べなければモロッコの魅力が半減するほどと言っても過言ではないほどモロッコの旅が何倍も楽しくなります。
関連記事

モロッコのシーフード料理ってどんなのがある?お勧め料理メニュー
既に食べたタジンと言っても、実はタジン鍋の料理は、通常 鶏肉か牛肉でじゃが芋と人参と一緒に煮込んだ物がレストランの定番メニューですが、実は魚やエビなどのシーフードタジンもあります。
魚のタジンの場合、サメやウツボをトマトソースをベースにじゃが芋と人参とピーマンとレモンとモロッコスパイスで煮込んださっぱりした味わいで美味しいですが、シーフードのタジンはお店によってかなり当たり外れがあるので、以下のモロッコならではの香草とモロッコスパイスで味付けしたシーフード料理メニューをまずおすすめします。
①白身魚、海老、イカのフライ
②香草とモロッコスパイスで事前に味付けしたイワシフライのサンドイッチ
開いて香草とモロッコのスパイスで味付けしたイワシを二枚に重ねて揚げた物をアラビアパン半分に挟んでサンドイッチで食べて何と5dh。
モロッコ的で美味しく食べるには、すりおろしのトマトと香草とビネガー酢のソースは、トマトソースとジェスチャーで入れてと示すと入れてイワシと一緒に挟んでくれる。二枚重ねたイワシのフライで一つ2,5dh(約3円)
③イワシやアジの炭火焼
モロッコのイワシはとても脂がのっていて世界中のイワシの中でも特に有名。
炭火焼したり、刺身で食べるだけで幸せ。それも何と市場で5匹で5dhという値段。炭火焼は炭代金とチップをつけて一皿15dhから20dhが地元価格。パンも一緒に炭火で焼いてもらうのもモロッコ的楽しみの一つ。
④海老(タコ、ムール貝貝、イカもあり)のトマトとニンニクとオリーブ油のソースで煮込んだタジン
メニュー表には、ピルピルpilpilと書いてあれば海老のタジンです。
海老はモロッコで1kg70dhから90dhで割と高めなので、海老のタジンは50から60dhが相場ですが、人気シーフード料理の一つです。
⑤イワシのつみれボールのトマトとニンニクソースのタジン
イワシをすりつぶし、お米でつないで香草とモロッコスパイスでつみれボールにし、トマトとニンニクとオリーブ油でタジン鍋で煮込んだ料理。
⑥魚の中にお米、香草を詰めて、ジャガイモ、トマトとオリーブ油のオーブン焼き
⑦小エビとビーフンの入った三角の春巻き(ブレイワット)
レストランではなく、路上や軽食屋で地元の人向けに単品で3dhで買える。揚げたてがサクッとして美味しい。
どの都市で美味しいシーフードを食べれるか
モロッコの大西洋沿いの都市には港が沢山あり、内陸部以外は実は新鮮なシーフードを楽しめる機会が沢山あります。
・モロッコ北部 タンジェ、アシラ
・ラバト、カサブランカ、モハメディア、アルジャジーラ、マラケシュ
・エッサウイラ、アガディール、タンタン
観光客が簡単に行けて美味しいお店(カサブランカ、マラケシュ、エッサウイラ)
①カサブランカ 新市街の中心部(ホテル街などがある中央市場近く)
割高なレストランが主流のカサブランカ新市街に、何と地元価格で魚と海老とイカのフライが食べれる。
★お勧め理由
国営CTMバスターミナルや中堅クラスのホテルが集中していて徒歩圏で行きやすい。時間がない人にお勧め。
ミックスフライ一皿で60dhだが、ボリュームもあり、カサブランカの国営CTMバスターミナルより徒歩2分の超便利な立地で、中央市場の鮮度のいい魚が食べられる。旅程が限られている人に特にお勧め。
写真は持ち帰り用。フランス語でテイクアウト「アンポルテ」と言えば、アルミのケースで保温のまま持ち帰りが出来る。
店名 スナック アミン SNACK AMINE
カサブランカの新市街の中心部センターの国営CTMバスターミナルより徒歩2分。
②マラケシュ 新市街ギリーズ
マラケシュ鉄道駅から徒歩10分。ギリーズ中心部のマクドナルドより徒歩2分。
★カサブランカ、エッサウイラに行く時間がない人にお勧め
マラケシュの地元の人のリピーターが多く、地元価格なのに常に鮮度よく美味しい。
二店舗並んでるいて、正面左手がより庶民価格。より鮮度が良い魚を地元価格で楽しみには、右手写真のお店が割高だが大海老もあり、屋台の観光価格と比較しても十分満足度はより高い。)
マラケシュ鉄道駅よりギリーズのマクドナルド方向に徒歩10分。左手ホテルファルークを曲がり、徒歩2分進んだ通りの左手に二軒あり。
拡大図
③世界遺産のエッサウイラ(マラケシュよりバスで3時間)
魚と海老とイカのフライ、揚げイワシのサンドイッチ、シーフードのタジン他色々メニュー豊富で、地元価格で食べれるお店が多い。
★お勧め理由
青と白を基調にした小さな港町で、旧市街メディナが世界遺産で、規模も小さいので徒歩圏で楽しめる。客引きも少ないので静かに自分のペースで買い物と食べ歩きが楽しめる。
★シーフードの揚げ物はモロッコで最安値
★在住者ならではのお得情報
エッサウイラは、外国人だけではなく、ラバトやマラケシュ在住のモロッコ人も観光で来るので、旧市街メディナの魚のフライは観光価格のお店が多く、鮮度があまり良くない魚も大量に安くフライにしている場合があるので日によって美味しくない時もある。
以下紹介する新市街の地元向けのお店は、旧市街メディナから徒歩8分前後で少し離れていますが、地元リピーターを対象にした常に鮮度がよく、地元価格で楽しめるので期待を裏切らないです。
モロッコ お勧めNO.1
店名 シェ クリモ CHEZ KRIMOU
ミックスフライは一皿30dh。
イワシのつみれボールタジン(sardine boll) やイカのタジンなども地元価格で食べれる。
ビーチ沿いの遊歩道の道から50m。上の写真のように、最近は黄緑とオレンジ色の椅子が目印です。
ミックスシーフードフライ 一皿30dhだがボリュームあり。
一人前用ですが、通常二人でも十分な量です。赤色のすりおろしトマトとビネガー酢のつけて食べるとフライが2倍美味しくなります。魚はやっぱり醤油でしょ、という方も是非モロッコ風のソースを試して下さいね。
エッサウイラ旧市街メディナのマラケシュ門前のsupuratours バスターミナルより徒歩5分。
美味しいイワシフライが食べれるお店(上記の写真のイワシフライが地元価格で食べれる)
エッサウイラ旧市街メディナのデュカラ門(民営バスターミナル方面)からメディナに入った入り口右手に小さなガラスケースに揚げたてのイワシフライを入れて販売。
ランチ時間のみ営業し、鮮度のいいイワシがない日は閉まっている。
モロッコは、街並みも写真に撮りたくなくような景色が沢山ありますが、地元向けの美味しい料理屋が沢山あるので、ローカルな体験を楽しんでいただければと思います。