
モロッコで有名な食べ物といえばタジンと言われていますが、実は、デザートやお菓子、菓子パンなどのスイーツもはまってしまうくらい美味しいですよ!

ヘェ〜そうなんだ。じゃあ、どんなスイーツが美味しいのかな!?
モロッコの美味しい食べ物 スイーツbest5
初めてのモロッコ旅行で驚いたのは、外国人旅行者向けのレストランの食後のデザートが大抵一人では食べ切れないリンゴやバナナやオレンジが丸ごと盛り合わせでお皿にどーんとのって出てきたことです。果物以外では、甘いだけのプリンやケーキが出てくるので、モロッコのスイーツは全然印象に残りませんでした。
でも、二度目の旅行で知ったのは、実は地元モロッコ人が毎日通うローカルなお店に美味しいスイーツが沢山あり、短期間の旅では時間的にも見つけるのが難しく見逃しがちなので、在住者ならではの厳選のお勧めスイーツをご案内したいと思います。
モロッコのスイーツは、フランス語でpâtisserie と書かれたパン屋兼ケーキ屋で買え、モロッコ語でマハラバというフレッシュジュースやスイーツやサンドイッチが食べれる軽食屋では、持ち帰りまたは店内で座って食べれます。
おすすめのスイーツは、チェーン店ではありませんが同じような商品名、値段構成で売っているので、以下のパターンを知って色々な街を訪ねるごとに美味しいお店を開拓する楽しみ方もあります。
スイーツ ベスト1 アボガドミルクジュース
モロッコでは、果物の絵が沢山表示され、店内の天井からも果物が吊り下げ、テーブルと椅子が少し置いているマハラバという名の小さな軽食屋が商店街などいたる所にあり、ここで新鮮で美味しいフレッシュフルーツジュースが飲めます。
ジュース専門の軽食屋 マハラバ
旬のフルーツをミキサーでミルクと混ぜる飲み物が主流で、いわゆるデパートのフードコーナーにあるジュース専門店と似ていますが、何と10dhから15dh前後でビールジョッキサイズの大きなグラスで新鮮なフルーツジュースが飲めるのです。
そして、モロッコならではのお勧めは、何と言ってもアボガドミルクジュースです! アボガドとミルクとお砂糖をミキサーでシェークしているのでムースのような食感。アボガドとミルクの組み合わせがまろやかで絶妙な味わいです。
●アボガドミルクジュース(モロッコ語では「アセール アボガ」)
※アセール(ジュースのこと。)アボガドはフランス語的に最後の文字を発音しないのでアボガ。
カフェやレストランの飲み物メニューにもありますが、アボガドが少し青臭かったり、アボガドが少しでミルクが沢山入っていてムースのような食感がなかったりするので、美味しくアボガドミルクを飲む場合は、ジュース専門のマハラバがいいです。
スイーツベスト2 手作りヨーグルト ライーブ
モロッコならではの是非食べてほしいヨーグルトはマハラバにあるライーブです。
ガラスケースの中にある白色の小瓶がライーブ。
市販のヨーグルトと異なり、各マハラバのお店の手作りなので甘すぎないのでヨーグルト風味をより楽しめるのが特徴。お店によって硬さも様々。色々なマハラバでライーブを食べると自分好みの味がみえてきます。
手作りなのでミルク風味がナチュラルで、さっぱりした味にハマってしまいます。
どのマハラバも1個3dhで、通常お店のテーブルにスプーンをつけて出され店内で食べれます。持ち帰り用にプラスチックの蓋つきケースで売っている物もありますが、瓶の方が美味しいので店内で食べるのがお勧めです。
カサブランカ、マラケシュのような都市のマハラバの場合、8dhから10dhでフルーツと生クリームをのせたライーブもガラスケースに並んでいます。
パフェっぽいですが、ベースがさっぱりした手作りヨーグルトなので、軽いデザート感覚で楽しめます。
お店によっては、追加3dhでアボガドミルクのジュース(アセール アボガ)をお願いするとライーブの上にソースとしてかけてくれる時があり、これもとても美味しいです。
ライーブにフルーツと生クリームをトッピングしたもの
スイーツベスト3 モロッコクレープ ムサンマム
大きな鉄板でパイ生地のような物を二、三枚重ねて焼き上げたもの。
朝食や夕方のお茶菓子に蜂蜜とバターをかけて食べたり、チーズやチョコを挟んで食べます。
パイほど層が細かくなく、サクサクした感触の生地が日本にはなく、モロッコならではで美味しいです。
1番左がトマトを擦ったソースと玉ねぎとピーマンのみじん切りをおり混んで焼いたもの。
真ん中が、プレーンのムサンマム。
Patisserieと書いた看板のパン屋で買うか、ローカルなカフェの前で朝と夕方限定で女性や男性が鉄板で焼いており、大きいサイズは量り売りで一人分の2dhから3dhで買えます。
カフェで飲み物を頼み、熱々のムサンマムをカフェと一緒に食べるだけで幸せな気分になれます。
スイーツベスト4 焼き菓子のハルシャ
ムサンマム同様に朝と夕方にローカルなカフェの前で焼きながら売っている菓子パンと焼き菓子の中間のようなスイーツのハルシャもとても美味しいです。
パン屋の場合、クッキーに近い固いハルシャはココナツパウダー入りもあります。
カフェの前で焼いて売っているハルシャは、追加料金を払って蜂蜜やチョコクリームなどをはさんでもらえます。
バターと蜂蜜をはさんで食べるのが1番のお勧めです。
スイーツベスト5 ラマダン名物のシュバキヤ
クッキー生地のような物を油でサクッと揚げて蜂蜜とシナモンと白ごまをかけたお菓子。見た目はかりんとうのように見えますが、シナモンがうるさくなく止まらない味。
生地を揚げてますが、揚げ物のような胃もたれが全然ないのが不思議。
イスラムの一大行事の一つの断食月ラマダンの最初の食事によく食べるお菓子なので、ラマダン中は街中でよく見かけます。通常は、一部のお菓子を取り扱うパン屋で買えます。
真ん中
拡大したシュバキヤ
作る人によりかなり味に差が出るお菓子で、ラマダン時の夕方に沢山の露店が並び、シュバキヤ専門店のお店も沢山あるので試食して好きな味をチェックしてから買うのがお勧めです。
通常1キロ単位の金額が表示されており、1キロ20dhから30dh前後なので5dhで4個くらい買えます。
ラマダン時期のモロッコ旅行はあまりお勧め時期でないと言われていますが、スイーツに関しては一年間で一番品揃いがいいのでスイーツ好きの方はラマダンも楽しめます。