遊牧民のテントを訪ねるトドラ渓谷トレッキング

トドラ渓谷
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遊牧民にお茶を入れてもらったり、子供たちと遊んだ時間は    通常の観光で体験出来ない感動を味わえます。

体験型の旅ならロッククライミングやトレッキングがお勧め

トドラ渓谷はマラケシュから車で7時間、そして砂漠まで車で3時間の便利な中継地にあるので短期滞在の人も最低一泊あればアクティビティーが可能だ。特にロッククライミングはヨーロッパ人には有名なポイントの一つで、モロッコの大自然を満喫できるアクティビティーが充実してため人気のある街の一つです。

憧れのモロッコに行ってみたら意外と大都市だった!?

いざ、観光地カサブランカやマラケシュに到着してみるとアラビアンナイトのような世界はほとんどなく、高層ビルを始め、近代建築の綺麗な整備された街並みが続く。モロッコも昨今の急速な近代化で、地方都市の田舎も近代化の影響を受けている。

しかし、実は未だに昔ながらの自給自足の生活を続ける遊牧民家族が山奥に住んでいるのである。

一部の遊牧民族は外国人旅行者の訪問や写真撮影にも開放的で、テントを訪ねるとお茶を出してくれたり、子供達と遊んだりと観光地では味わえないモロッコ生活体験が出来ます。

遊牧民のテントまでは、徒歩で往復4時間モロッコ

トレッキングといっても遊牧民が川の水を汲んだり、家畜のヤギやロバに水を飲ませるために下りて出来た獣道のような道のコース。モロッコの他の整備されたトレッキングコースとは異なるが、その手付かずの自然、そして山の麓に広がるナツメヤシの木々と川からなるオアシスと果てしなく広がる広大な砂漠色の大地を臨む景色は圧巻。

普段あまり歩かない人は3時間コースがお勧め。日中は日影がないので冬でも陽射しが強く、冬場は山に囲まれており日の入りが早いので朝出発がいい。

最近は地図アプリのMapsmeで道を確認出来るので迷う人は少なくなったが、遊牧民以外の人にはほとんど会わないので女性一人の場合はガイドと一緒に歩くのがいいです。

※プライベートな家を訪ねるので写真撮影やお茶の御礼にお菓子等やチップ等をお忘れなく!

バードウオッチングなど鳥愛好家にもお勧め

自然が豊かでまだまだ未開発のトドラ渓谷は世界的に希少な野鳥の宝庫の地でもある。以前、鳥研究家のスイス人と歩いたが人生初の野鳥と出会い感動してたほどの穴場でもある。

遊牧民へのチップの相場は!?

1️⃣ 遊牧民のテントの家族訪問時のチップ相場は写真撮影とお茶を入れもらった場合、

・有料ガイド付きのトレッキングは一人20dhが相場

・個人でトレッキングする場合、10dh〜20dhまたはお菓子やお茶などの食材や日本製の服や小物も喜ばれる。

2️⃣ 途中で遊牧民にすれ違った場合

一部のヨーロッパ人旅行者が写真撮影時の御礼に2€の感覚で20dhを払うからか、カメラを持って歩いているだけで遊牧民から撮影は20dhとジェスチャーで言われる事がある。20dhといえば、カフェで働く店員の日給で相場としては高額である。

一般には写真を取っていいか許可をもらった後は5dh前後がチップ代の相場。写真撮影したい人は撮影する前に必ず金額を遊牧民と確認しておこう。

景色のみ撮影する場合、遊牧民が近くにいるとチップを請求される事もあるので周りに誰もいないか確認要です。

トレッキング時に気をつける事

必要な物

ネット環境がなくてもOKの地図アプリMapsmeをダウンロードしておこう

見た目は高い山ではないので散歩感覚で何となく山に向かって歩き始める人がいるが途中山に囲まれて見通しが悪くなる。道らしきところを歩くと200m以上の断崖絶壁の端に出てしまい、アプリ地図無しで歩くと10人中8人は道に迷う山である。なので、必ずアプリ地図持参、または女性一人の場合は現地ガイドと歩くことを勧める。

・もし、ガイドをつける場合は、一人100dhから200dhがガイド料の相場。トレッキングの後に土産物屋に強引に連れて行く現地非公認ガイドがおりトラブルが多いいので、必ずホテル紹介のガイドにお願いしよう。

・最低500mのお水持参

・万が一迷った場合の道案内のチップとしての小銭

途中道に迷った場合、時々すれ違う遊牧民が道を誘導してくれる時がある。基本は小銭程度のチップ前提になるので、小銭を少し多めに常備しておくと安心です。

出発する時間

通常4時間前後で歩けるコースですが、アプリの地図なしの場合、朝10:30頃から出発して夜20時半頃にようやく帰って来れたケースも。ヤギやロバの糞があるので道だと思いたどっていくと断崖絶壁に出てしまい、別の道を進んでいく内に道に迷ってしまい、途中出合った遊牧民に道を誘導してもらった。

しかし、小銭のチップを何度も小出しに要求され、小銭がなくなってしまい、その後は自力で歩いたため、かなり離れた村まで行ってしまい、10時間程かかってようやく戻れたという。

※トドラ渓谷は乾燥して雨が少ないため、時々雨が降った場合、断崖絶壁の岩盤にいくつもの滝のような激流の水が落ちてくるが、この時の激流が乾くと道のようになるので、ここを歩くと断崖絶壁に出てしまうのである。

私もかつてスイスの山に何度も登っているスイス人の鳥研究家と一緒に歩いたが、やはり道らしきと思って歩いたら道に迷い断崖絶壁に出てしまい、結局同じ道を戻ったて何とか村まで帰れたが結局遊牧民のテントには行けなかった事がある。

ラマに乗って二泊三日でダデス渓谷にぬけるツアーで満天の星を楽しむ事も。

現地ガイドと一緒にラマに乗ってトドラ渓谷からダデス渓谷に抜ける二泊三日のツアーも各ホテルで主催のしている。標高が高いので砂漠と比べて星が近くで見えるのが何より魅力だ。体力に自信がある人は6時間コースもあり、アフリカの広大な大地を体感出来る貴重な機会でもある。

トラックに家畜を積んで移動する遊牧民も

通常の観光バスが通らないアトラス山脈の裏手の道をマイカーで移動していると、遊牧民のテントと周辺にロバがいるのどかな光景に出会える。

しかし、遊牧民の生活スタイルも変わり、山の上に石を組んだ簡易な家に定住化し始める家族も増えてきた。以前、宿泊した事があるが、家といっても炊事場は縄文式時代のような簡易なもので、人がかがんでやっと入れるような天井の低い小さなかまくらのような石窯があるだけだった。ただ、その焼いた石窯の手作りパンは格別に美味しかった。

水道設備は勿論ないので水は川まで汲みに行き、トイレはナチュラルトイレで建物の裏側で用を足す生活である。

家畜を連れた移動は大型トラックで。

半定住化する遊牧民と異なり、大型トラック二台をレンタルし、数十頭の家畜を乗せて温暖な海沿いの地方まで移動する遊牧民家族もいる。

といっても、モロッコのガソリン代は日本と変わらない料金でモロッコでは収入に対して高価だ。大型トラックを借りた場合の相場は運転手付きで12時間程度の移動で2012年時点で5000dh(約6万円)はする。

ちなみに中くらいの羊一頭を売った場合の値段が約3000dhなので、何十頭も飼っている遊牧民は実はキャッシュを沢山持っているようなものだ。

モロッコの貧富の格差は近代化に伴い益々広がっているが、旧市街メディナでシャワー無しの一部屋で家族8人生活し、毎日貯金もない人々がいる。遊牧民の暮らしは昔ながらの質素でシンプルな生活だが家族によっては羊というキャッシュになり得る資産がある。

地方都市では毎週動物市というのがあり、羊やヤギの売り買いが出来る。また、モロッコの一大行事の犠牲祭では一家族で一頭の羊を買って食べるので、羊を売る機会は沢山あり、いつでも現金が必要な時には買い手がすぐに見つかるモロッコでの堅い資産だ。

トドラ渓谷
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