日本宛に大きい荷物を送る場合、国際郵便、クロネコヤマト便(一部の大都市のみ)があります。
郵便局は外国人旅行者が滞在するホテルのある主要観光都市の旧市街メディナ内の立地にあり、徒歩で簡単に行けるのでここでは郵便局からの送付方法をご案内します。
日本発)無料預け手荷物が46kgまでの航空会社を選択すれば郵便局から送付不要
日本からモロッコへ行く場合、航空会社や経由地によってエコノミークラスの航空券で無料で預けられる手荷物の制限が異なる。モロッコから日本への送料は割高なのでお土産を沢山買う予定の人は航空券の値段だけではなく無料手荷物制限も実は確認要です。
時期により規定が変わるので必ず航空会社で確認するのが間違いないです。
・大半のヨーロッパ経由便 23kg前後×2個まで
・一部の航空会社 重量制 30kg まで
陶器を買う予定なら梱包材プチプチを持参しよう
郵便局で送付するか未定でも、飛行機に預けると陶器やアルガンオイルの瓶やモロッコティーのカップ等は割れやすく、モロッコでプチプチを探すのは時間のロスなので持参しておくと便利です。
送付する前の注意事項
注意1)日本へ発送出来ない郵便局がある
例えばエッサウィラには郵便局が旧市街メディナ、マラケシュ門前(Supuratoursバス乗り場近く)、新市街にある民営バスターミナル横が徒歩20分圏内に三箇所ありますが、マラケシュ門前の郵便局は国内郵便のみで国際対応はしていません。
以前、マラケシュ門前が便利かなと送付する箱を持って行ったら、新市街の郵便局へ行ってくれと言われ、更に20分歩いた事があります。
ですので、まず、事前に日本に発送出来る窓口か確認要です。
写真 : 郵便局は黄色の背景に青色の飛んでいる絵が目印。
注意2)大きい郵便局は、銀行と郵便業務AMANAの窓口の建物が別の場合あり。
受付方法
・入口で受付番号の紙を受け取るか、IDカード(身分証)を来た順番に並べて名前を呼ばれる方法があります。
15人位のモロッコ人が既に待合室にいて、30分待ってようやく受付のスタッフに送付手続きをお願いすると、裏の建物のAMANAの窓口に行って下さいと言われる事があります。
というのも、大都市など新市街にある大きい郵便局の場合、銀行業務と郵便業務で受付の建物が分かれている場合があるからです。
郵便業務取扱窓口は、AMANAと表示された看板が目印です。
混んでいる時には、このAMANAで更に30分待たないといけない場合があるので最初に確認要です!
営業日: 土日は日本同様に休業日
サマータイムやラマダンの有無により多少営業時間が異なりますが、日本同様に土日は休業日なので、飛行機が月曜日だから土曜日に送ろうと予定していると休業中なので気をつけてよう!
・平日 8:30から夕方16:00まで営業
16時に入口を閉めるのと、送付状や送付内容を書いたり、中身をチェックしたりと時間を要するため遅くとも15:15までに窓口に行こう
※月曜日の午前と昼食時間帯は大混雑するのでこの時間帯は出来るだけ外す事をお勧めします。
・土日は休業日
送付の際、パスポート番号が必要
送付状を記載する際に用意するもの
・パスポート番号
・発送時の滞在先ホテルの住所や電話番号
・送付リストに記載する商品名を事前にフランス語でチェック
・送付用の現金。クレジットカードは対応してません。
ストライキで平日でも休業中もある
日本では考えられませんが、ストライキで2週間近く休業す場合があります。
大抵、同じ都市にある他の店舗は営業しているので、その場合には諦めずに他の店舗に行くと送付できます。
ネットの不具合で送付出来ない日もある
金曜日に行ったら、ネットまたは印刷機の故障で受付出来ないので来週月曜日にもう一度来てと言われる事があります。
コンピューターでの受付手続きになるため、故障などの場合、復旧まで一日程度要する場合があるので、余裕を持って木曜日までに手続きするのが無難です。
お勧めの郵便局と送料、送付期間
混まない中都市以下の郵便局が実はお勧め
・お勧め
エッサウィラ 旧市街メディナ内の郵便局
ティネリール(トドラ)のタクシー乗り場近くの広場前
料金はどの都市から送付しても同じですが、出来れば中都市以下の小さい郵便局から送るのがお勧めです。
その理由は
・大都市のように広くないので郵便局の場所が分かりやすく、滞在先ホテルから徒歩数分で行ける。
・マラケシュやフェズの大都市の観光地のお土産の料金よりも小さい町の方が安い場合が多い
・お土産を安いエリアのお土産屋でまとめて買って発送すれば各町へ移動する毎に重いお土産を運ぶ必要なし
・大都市のように多忙ではないので言葉が通じなくてもスタッフが丁寧に対応してくれる場合が多い。
混雑する月曜日午前とランチタイムを外そう
モロッコでは、手紙以外の郵便物の大半は郵便局に取りに行くシステムにつき、お昼前後は郵便物を取りに来る人が沢山おり待ち時間が40分近くかかる場合があります。
また、国内送金サービスの利用で現金を受け取りに沢山の女性達が待っている場合があり、待ち時間だけで1時間かかる時もあります。
※他の時間帯が無理で番号受付用紙を受け取れる場合は、その他の用事をしませて郵便局に戻るのもありです。
現在は航空便のみ。スペインにフェリーで行く場合、船便のあるスペインから送付もあり
以前あった船便は現在引越しなどのコンテナ便のみにつき、割高な航空便のみとなります。重量がある場合、LCCを利用せずにスペインへフェリーで移動し、船便で送るという方法もあります。
ただし、スペインで英語が通じる郵便局の場所を探す手間もあり、送付手続きで1日費やすのであれば宿泊料金も余分にかかるので重さによって検討要です。
エコノミーSAL便の料金
航空便はSAL便とEMS便があります。
・日本までのSAL便料金
※レートは変動しますが、2019年の1dhあたり12円で計算した場合、1kgで3060円、2kgで4344円になります。
1kg 255dh、2kg 362dh、3kg 478dh、4kg 594dh、
5kg 711dh、6kg 827dh、7kg 944dh、8kg 1060dh
9kg 1176dh、10kg 1293dh
20kg 2457dh、30kg 3621dh
日本までの発送期間
SAL便の場合には、最短2週間から1ヶ月くらい。
ヨーロッパに送付する場合でも10日かかる場合があります。
送付方法と送付出来ない物
梱包のダンボール箱の用意
・小型の箱であれば郵便局指定ダンボール箱が一部の郵便局で有料で買えます。サイズは五段階程度で、値段も表示されています。大きさにもよるが7dh程度で買えるので大きい荷物でなければ箱を探す手間が省ける。
・商店やスーパーに不要のダンボールがある場合があるので、事前に何か買ったついでに依頼する方法もあります。
✳️ フランス語で何ていう?
・Voulez-vous avoir du carton? (ブレブ アボワール デュ カートン) ダンボールをいただけますか?
・Avez-vous du carton? (アヴェブ デュ カートン) ダンボールありますか?
※ダンボール箱はフランス語でカートーンといいます。
写真: 郵便局のダンボール箱
割れ物対策に必須の梱包用プチプチ
・モロッコの陶器はデザインや色柄はかわいいが、日本の陶器のような頑丈さはなく、衝撃に弱く割れやすいです。少しぶつけただけで一部かけてしまうほど。
日本に届いたけど、半分は割れてしまうという事にならないよう、プチプチとガムテープでしっかり梱包するといいです。
以前、日本に陶器の小物を送りましたが、どれも割れずの無事届きました。
・プチプチは、モロッコの商店街の金物屋で売ってます。バケツが売っている店舗をよく見ると1m幅のビニールカバーがロール巻きで置いてあり、このロール巻きの中にプチプチもあります。
・通常の金物屋で1mで8dhで買えますが、念のため、いくらかと値段を聞かずに、1mで8dh?とコインを見せるのがいいです。最低0.5m単位から買えます。
・ガムテープは、商店または金物屋にあり、プチプチの上から貼ると衝撃対策になるのであわせて買っておくと安心です。8dh前後で買えます。スコッチと言いますが、写真を見せるとスムーズです。
フタは空けておく
・郵便局では中身を確認してから、郵便局の方でガムテープで封をします。
事前にホテルのお部屋でパッキングしても開封されます。
砂漠の砂を小さい瓶に入れていても送付出来ないと指摘されるので注意しましょう
つい思い出に持ってかえりたくなる砂漠の砂。でも、送付出来ないのであきらめましょう。
送付状と関税用送付物リストの書き方
関税課税用に送付物の詳細を記載
・送付内容、個数、購入金額を記載するリストを渡されるので事前にフランス語で商品名を確認しておくとスムーズです。
送付状の書き方と控え受取を確認
アラビア語ではなくフランス語で書いてあるので、以下をチェックすれば送付状は簡単に書けます。カーボン紙が薄く、控えにほとんど文字が写らないため強めに書くといいです。
★送付書の書き方↓
●Destinataire (送付先)
日本の送付先名前 ローマ字で記載
●Adresse(住所)
日本の送付先住所と郵便番号を記載。
JAPANを忘れずに。
●Tel(電話番号)
送付先の電話番号 例 813224-6885
日本の国番号は81で、最初のゼロは不要です。
●Expéditeur (送付人)
送付する人の名前を記載。(発送する本人)
●住所は滞在先のホテル住所とホテル名
※SIMがあれば携帯番号または滞在先のホテルの電話番号とメールアドレスを書いておくといいです。
郵便局の秤の針はかなりアバウトですぐに1kgオーバーになりやすい
知人に送付手続きをよく手伝っていた際によくあったのが、ホテルで何度も確認した時には3.8kgだったのに、郵便局で最後にふたをガムテープでとめると4.1kgと急に数値があがる事が多いです。
100gオーバーでも1kgの追加料金が対象となり、4kgではなく5kgの送料の支払いが必要となるので現金は余裕を持っていくか、時間に余裕を持ってどれかを送らないという作業が必要となります。